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クラウドとはCloud“雲”を意味します。パソコンの中にデータがある場合、そのパソコンを使わないと、データを見ることができませんが、データをインターネット上におくことで、どのパソコンを使っていても、どのデバイス(携帯、iPhoneなど)を使っていても、同じデータを見ることができる仕組みがあります。これをクラウド・コンピューティングといいます。
ユーザーのデータやアプリケーションの資産が全てネットワークの向こう側にあってユーザー側にないことから、それらが存在する場所を実体のない雲に例えた“クラウド”というコンセプトの名称がサービスの総称となったわけです。つまりユーザーは基本的には、操作するクライアント端末やアクセス回線があれば、サービスが利用できるのです。
クラウドを使わない従来型のシステムでは社内にサーバールームがあり、社員が送受信するメールのデータやスケジュール、業務用のデータもアプリケーションも社内にありました。例えていうと一戸建ての住宅を管理している状態です。
次にユーザーが自社内に置いて管理していたサーバーを外部のデータセンターに置くようになり、サーバールームの機能をアウトソーシングする形態がでてきました。ハウジングやホスティングという形態がそれにあたります。ユーザーがリソースを調達し場所のみを借りる方式をハウジング、事業者が用意したサーバーリソースを借りる方式をホスティングといいます。
クラウドではアプリケーションもハードウェアもクラウド事業者が用意したものをユーザーが使うだけです。クラウドの原則は、クラウド事業者が従来ユーザーが保有・管理していたデータやアプリケーションを用意し、メンテナンスを含めて運用管理するため、ユーザーは端末を用意するだけでアプリケーションやそれを収容するサーバーを所有する必要がない形態です。さらに、必要な時期に必要なリソースだけ活用することができるといった柔軟性、経済性もクラウドの魅力です。
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