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富士重工業株式会社は、NEDOプロジェクトで取り組んだ「離島用風車」の研究開発で技術を蓄積し、現在では、世界の風力発電機メーカーのなかでもユニークな風を後ろから受けて発電する「ダウンウィンド方式」大型風力発電機を製造・販売しています。ダウンウィンド方式は、山岳地域や今後の展開が期待されている浮体式洋上風力発電にも有望な方式といわれています。
風力発電は世界的にみても太陽光発電と比べはるかに大きな再生可能エネルギー源となっています。日本では一定方向に風が吹く場所が少ないなどのため、風力発電に適した地域が限られるといわれています。しかし、「島国」という日本の地理的条件に適した風車の開発から、次世代の風力発電を担うような技術成果も生まれています。
NEDOのプロジェクト「離島用風力発電」は、日本に特徴的な小島などへの設置に適した風車による発電技術開発のことです。離島など、本土の電力系統と繋がっていない地域では、ディーゼル発電などによって電力を賄っているため、化石燃料に依存した高コストな電力となっています。
「離島用風力発電」プロジェクトの取り組み
1)従来からあるディーゼル発電と風力発電のハイブリッド化
2)台風でも風車が壊れないための耐風性能の強化
3)大きな部品の輸送や設置が難しい離島の条件に合わせて、ハブ・主軸・発電機などを取り外せる設計に
4)発電コストを1kW時20円以下にする低コスト化
5)ダウンウィンド方式風車の開発:ダウンウィンド方式とは、ロータがタワーやナセルより後ろにあり、風を受けるタイプの風車です。
6)耐雷性の強化:ブレードの先端面にアルミニウム性の耐雷レセプタを、また、タワーの中間にもレセプタを付けるなどして、IEC(国際電気標準会議)の基準を超える耐雷強度を持たせました。
7)20倍の定格出力となる2MWの風車を開発
富士重工業のダウンウィンド方式風車のロータの特長は、垂直のタワーに対して13度の角度が付いている点です。ロータの回転軸の角度を8度、さらにブレードの付根の部分の角度を5度付けて、ロータの"うつむき加減"を大きくしたのです。13度の角度を付けた理由には、まず、タワーとブレードをなるべく遠ざけ、接触を避けるねらいがあります。また、ロータがうつむき加減になった結果、斜面をのぼってくる下からの吹上風を正面で受けとめることができ、適地ではアップウィンド型より発電量を増やすことができます。
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