鳥居みゆき「夜にはずっと深い夜を」戦慄の鳥居ワールド。
鳥居みゆきといえば、独特な不条理世界を演じるコントで異彩を放つお笑い芸人。その彼女がはじめて書き下ろす不幸な女たちの狂気の叫び。幻冬舎から発売された「夜にはずっと深い夜を」が発売日から数日で売り切れ店続出で増刷が決定している。元々の販売数が少なかったこともあるが、「全体的なデザインや構成も凝っていて、読んでいて飽きない。彼女のコントをそのまま文章にしたような、面白くて笑える作品も多いので、広い読者に受け入れられる」とのコメントも・・。また、「この本は、彼女が普段プライベートで口にしているような内容がちらほら出てくる。完全なフィクションではなく、私小説的要素も含んでいると思う」と高く評価されている。
本書に登場するのは、過剰な愛情、コンプレックス、欲望を抱えた女たち。「きたないものがきらいなきれいなお母さん」「真夜中のひとりごとが止まらないシズカ」「花言葉で未来をうらなう華子」「同窓会であだ名が思い出せない佐々木さん」「一匹の虫から人生が狂いはじめるのり子」など、壊れゆく女たちの孤独が不気味な挿画とともに見事に表現される。一行読むごとに世界は歪み、感情はえぐりられる。テレビよりもさらに深く濃い鳥居ワールドに戦慄・・。
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