騎馬スペクタクル・ジンガロの新作「バトゥータ」日本公演開幕
ジンガロとは、主催者であり製作や演出を手がける鬼才バルタバスが、さまざまな国籍の団員や馬を率いて、パリ郊外のオーベルヴィリエを拠点に世界各地で公演を重ねている騎馬劇団です。“放浪の民”という意味を持つ「ジンガロ」という名は、創立者であり、劇団の主宰者であるバルタバスと固い絆で結ばれていた彼の愛馬の名でもあります。
1984年の創設以来、多彩な民族や文化にインスパイアされた独自の舞台作品を創造し続け、そのアートと馬術が融合した類まれなパフォーマンスは、世界中で高い評価を得ています。
馬を愛し、馬と人が深い信頼関係を築くことで生まれる「ジンガロ」の躍動は、ヨーロッパで洗練されてきた馬術の伝統と、世界のエンターテイメントシーンに新たな歴史を刻み続けています。
約100頭の馬たちと、騎手・ミュージシャン・スタッフからなる一座は、常に生活を共にすることで、絆が生まれます。演じるだけでなく、馬の世話までをも騎手自らが担当することで、時には馬たちから、演出の着想も得ていきます。バルタバスと騎手、ミュージシャン、スタッフたちが作り上げる世界は、神話や伝説、歴史などを融合させながら、陽気でウィットに富んだスペクタクルへと変貌します。並外れて秀でた馬術や離れ業のアクロバット、小気味よいテンポの音楽などが重なり合い、観客はジンガロの世界へと惹き込まれていきます。
2005年に続き2度目の来日となる2009年1月に上演されるのは、遊牧民をテーマにした新作「バトゥータ」。ルーマニアの2つの楽団の生演奏にのせて繰り広げられる、生命力に満ちた熱狂的なスペクタクルです。
駆け抜ける馬上の花嫁、暴走する馬車、大衆の生活と喧騒・・。ユーモア、ロマン、欲望、嘲笑、希望、不条理など、人生のさまざまなエッセンスが交錯してほとばしる、奇想天外な展開・・そして個性的で愛すべき登場人物たち。遊牧民の魂を奏で、自由をたたえる「バトゥータ」は、その精神ゆえに世界を旅する「ジンガロ」にとって、まさに原点への回帰といえます・・。
上演予定
2009年1月24日(土)〜3月26日(木)全45公演
場所:木場公園内ジンガロ特設シアター(東京都現代美術館となり)
上演時間:1時間30分(休憩なし)
※チケットの購入は公式サイトからできます。
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