CO2マーク・カーボンフットプリントで温暖化防止? - CO2マークはカーボンフットプリント(炭素の足跡)のことで、その商品が作られる為に排出された二酸化炭素の量で、工場での材料加工から運送、消費・廃棄・リサイクルまで全過程で排出されるものを計算しています。

CO2マーク・カーボンフットプリントで温暖化防止?

CO2マークの付いた商品が東京都、京都府、埼玉県、愛知県の一部店舗で期間限定で販売されます。このCO2マークはカーボンフットプリント(炭素の足跡)のことで、その商品が作られる為に排出された二酸化炭素の量を示しています。工場での材料加工から運送、消費・廃棄・リサイクルまで全過程で排出されるものを計算しています。

CO2マーク 

当然数値が小さいほどCO2排出量が少なく地球に優しい商品となるのですが、たとえば日清のチキンラーメンなどは、どんぶりでお湯を入れて作るのか、鍋で煮るのかによって購入後のCO2排出量が変わってきます。でも、そうやって意識をするだけでも、このマークの意味があるのかもしれません。
企業側は、品質や味にこだわれば手間ひまがかかるわけで、当然CO2排出量も増えてきます。消費者が意識して数値の小さい商品を選ぶのだとしたら、このマークの表示も複雑になってきますが、地球温暖化防止を意識している企業としてのイメージアップはあるかもしれませんね。

・二酸化炭素と温室効果
二酸化炭素は赤外線の2.5〜3μm、4〜5μmの波長帯域に強い吸収帯を持つため、地上からの熱が宇宙へと拡散することを防ぐ、いわゆる温室効果ガスとして働きます。 二酸化炭素の温室効果は、同じ体積あたりではメタンやフロンにくらべ小さいものの、排出量が莫大であることから、地球温暖化の最大の原因とされます。 現在の大気中にはおよそ 370ppm(0.037%)ほどの濃度で含まれますが、氷床コアなどの分析から産業革命以前は、およそ 280ppm(0.028%)の濃度であったと推定されています。濃度増加の要因は、主に化石燃料の大量消費と考えられています。
また、二酸化炭素そのものの海水中への溶存量が増えることによって海水が酸性化し、生態系に影響を与える海洋酸性化も懸念されています。

1997年には京都議定書によって二酸化炭素を含めた各国の温室効果ガス排出量の削減目標が示され、各国でその削減を努力することを締結しました。 その手法は多岐に亘っています。エネルギーや農業・畜産業など人為起源の二酸化炭素の排出量を抑制する努力、および森林の維持・育成や二酸化炭素回収貯留(CCS)技術の開発など、二酸化炭素を固定する努力が進められています。また排出権取引などを活用して、世界的に二酸化炭素の排出量を削減を促進する努力も行われています。


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