メニエール病(Meniere's disease)は激しい回転性の めまい と難聴・耳鳴り・耳閉感の4症状が同時に重なる症状を繰り返す内耳の疾患です。典型的な メニエール病 の発作は、回転性めまい・難聴(特に低音域が障害される)・耳鳴り・耳閉感の主症状に加えて強い吐き気・嘔吐・、聴覚補充現象を伴い、頭を動かすと症状がさらに強くなるために自発的には頭を動かすことが困難になります。
目がグルグル回る為に立つことも出来ず歩行も困難な状態となります。 めまい発作は数十分から数時間、時には半日以上続くこともあります。回転性のめまいが治まった後も浮動性めまいや難聴・耳鳴りがさらに続くこともあります。
内耳疾患であり脳には異常は無い為、目はグルグル回り外から見てもあきらかな眼振が見られますが意識ははっきりしているのが特徴です。
聴覚補充現象はメニエール病を代表とする内耳性の感音性難聴に特有の聴覚過敏症の症状です。 聴覚補充現象では難聴であるにも関わらず、子供が叫ぶ音、テレビの音、高音の機械音、高音の金属音、スクーターの排気音、車の走行音などが響いて聞こえ、苦痛を感じます。
メニエール病の原因は内耳の内リンパ水腫です。前庭と蝸牛の感覚細胞が障害され突発的で激しい回転性のめまいと同時に耳鳴りや難聴などの蝸牛障害症状の発作が繰り返します。内リンパ水腫は内リンパ液の産生と内リンパ嚢における内リンパ液の吸収の不均衡により生じると考えられています。
内リンパ水腫の発生する機序は不明ですが、疫学的に(患者の生活状況調査の傾向から)メニエール病の発症にはストレスが強く関与していることが分かっています。
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