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めまいの国際学会であるBarany Societyは新しいめまいである持続性知覚性姿勢誘発めまい(persistent postural perceptual dizziness:PPPD)の診断基準を以下のように定めており、AからEの全ての基準を満たす必要があります。
A)浮動感、不安定感、非回転性めまいのうち1つ以上が、3か月以上にわたってほとんど毎日存在する。
1、症状は長い時間(時間単位)持続するが、症状の強さに憎悪・軽減がみられることがある。
2、症状は1日中持続的に存在するとはかぎらない。
B)持続性の症状を引き起こす特異的な誘因はないが、以下の3つの因子で憎悪する。
1、立位姿勢
2、特定の方向や頭位に限らない能動的あるいは受動的な動き
3、動いているもの、あるいは複雑な視覚パターンをみたとき
C)この疾患は、めまい、浮動感、不安定感を引き起こす病態、あるいは急性・発作性・慢性の前庭疾患、他の神経学的・内科的疾患、心理的ストレスによる平衡障害が先行して発症する。
1、急性または発作性の病態が先行する場合は、その先行病態が回復するにつれて、症状は基準Aのパターンに定着する。しかし、症状は初めは間欠的に生じ、持続性の経過へと固定していくことがある。
2、慢性の疾患が先行する場合は、症状は緩徐に進行し、次第に悪化していくことがある。
D)症状は、顕著な苦痛あるいは機能障害を引き起こしている。
E)症状は、他の疾患や障害ではうまく説明できない。
メニエール病や良性発作性頭位めまい(BPPV)、前庭神経炎、頸性めまい、心因性めまいなど、日本めまい平衡医学会が示している16のめまい疾患のいずれにも合致しない場合に付けるのが「めまい症」です。PPPDは「めまい症」のかなりの割合を占め、治療法もあることが示されました。
PPPDには効果の期待できる治療法が3つあります。
1)SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)
2)前庭リハビリテーション。バランストレーニングや床の物を拾う、棚の上の物を取る、振り向くといった頭部・体位を動かす、頸部の運動など。
3)認知行動療法
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