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健常な人は、体の平衡機能を意識して生活することはありません。身体のバランス機能は、もっとも基本的な生物のあり方でもあります。植物でも動物でもその生命が消えていくとき、生物の姿勢は崩れてきます。スポーツ選手は、うまくなるために日常の練習で、最も適した運動能力・平衡機能を身につけています。つまり平衡機能は、練習によって向上させることもできるのです。
平衡機能が障害を受けると、歩行すること、まっすぐに立っていることすら不安定になり、ときには起き上がることすら難しくなります。また、周囲が揺れたり、景色や壁があらぬ方向に回りだしtりすると、冷汗とともに、悪心・嘔吐・動悸・血圧の変動、便意など、危機を感じさせる自律神経状態が出現します。
体のバランスはどのように維持されているのでしょうか、ヒトは2足での直立姿勢という非常に不安定な姿勢で生活しています。姿勢を安定して維持する為に、今の姿勢状態を感知し、意志に合わせたバランス良い姿勢を瞬時に作っています。姿勢状態は、静止している時、動いている時などそれぞれに対応しています。姿勢や動きを感知するおもな受容器は、内耳前庭(三半規管・耳石器)、視覚(視覚情報)、深部知覚(筋伸縮・関節・皮膚知覚など)の3つです。これらの受容器からの信号が、脳幹から小脳、大脳から小脳に送られ、小脳が最適の運動量を演算し、骨格筋に脳幹・脊髄を通して骨格筋伸縮の信号を与え、姿勢や動きを正確に作っています。また、脊髄反射がとっさの動きを助けており、この場合は通常の制御とは異なる反射系が働いています。
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