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更年期障害などの治療で行うホルモン補充療法(HRT)にも、2009年から合剤が使えるようになり、エストロゲンとプロゲストーゲンの貼付薬合剤のメノエイドコンビパッチが使用できます。また骨粗鬆症合併例には内服薬ウェールナラが使用できます。
両ホルモン製剤の併用期間中に配合剤を使えば、1剤でのコントロールが可能であり、飲み忘れが防げます。持続併用法の場合は特に、合剤により処方を単純化することも可能となります。貼付剤であるメノエイドコンビパッチは、肝臓での初回通過効果がなく中性脂肪の増加が見られないという利点もあります。
更年期障害に対するHRTはエストロゲンの補充を目的に行いますが、副作用である子宮体癌の発生を抑えるため、プロゲストーゲンの併用が必要となります。その投与パターンは下図のように、年齢や症状によって様々です。例えば、周期的併用法は、エストロゲン製剤のみ服用する期間、プロゲステロン製剤を併用する期間、休薬期間があり、服薬方法が複雑で飲み忘れがちです。その上、服薬し忘れると不正出血などの副作用を来すことから、HRTでは服薬アドヒアランスが重要になります。
合剤は飲み忘れの多い患者では有用な選択肢となりますが、HRTの治療の基本はあくまで単剤2剤での併用療法といえます。合剤は用量が固定されており、個々の患者に応じた加減が難しくなるためです。
※服薬アドヒアランス:患者自身が病気を受容し、治療方針の決定に参加し、積極的に治療を行おうとする態度のこと
・メノエイドコンビパッチ:エストラジオール0.62mg+ノルエチステロン2.7mg 貼付薬
・ウェールナラ:エストラジオール1.0mg+レポノルゲストレル0.04mg 錠剤
・プロゲストーゲン:プロゲステロン(黄体ホルモン)及びそれと同じ作用を持つ人工的に合成された物質
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