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エストロゲン は 女性ホルモン または卵胞ホルモンと呼ばれる性ステロイドホルモンです。C18ステロイドであるエストロゲンは付加された水酸基の数によって主にエストロン(E1)、エストラジオール(E2)、エストリオール(E3)およびエステトロール(E4)があります。その他にも約30種の天然 エストロゲン が発見されています。
エストロゲン は主として卵巣、副腎、睾丸で産生・分泌されます。卵巣で合成されたエストロゲンは血中に分泌され全身の臓器に運ばれます。血中エストロゲンは肝臓で代謝されエストリオールとなりグルクロン酸抱合などを受けた後、尿中に排泄されます。
エストロゲンは子宮、乳腺、膣などを主な作用組織とし、思春期における乳腺や女性生殖器の発達などの第二次性徴の発現を促す作用や、成熟女性の性周期や生殖機能において子宮肥大作用など重要な役割を持っています。一方、子宮・乳腺への刺激は細胞増殖を促し癌の発生の原因ともなります。また、その欠乏は血管・脳・骨などの老化を促し生活習慣病や骨粗しょう症の発症に影響しています。
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