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加齢に伴い視床下部−下垂体−卵巣系メカニズムの恒常性が変化しますが、その中心にあるのは卵巣であると考えられており、皮質の萎縮、卵胞数の減少、顆粒膜細胞の機能低下、血管の動脈硬化、間質細胞の萎縮・繊維化などが生じ、卵巣の重量も30歳代に平均15gであったものが50歳代には約5gにまで減少します。
卵巣機能低下の主体はこの中でも特に卵胞数の減少によるとされており、加齢とともに減少する卵胞数はそのままのペースを維持すれば約80歳まで保たれると考えられますが、卵胞の残存が25,000個、年齢的には37〜38歳を過ぎた頃から予測される速度を超えて急速に減少し、50歳でほぼ消失します。
閉経前後のホルモン変化をみてみると、40歳代になると無排卵周期が増えてきますが、この周期には卵胞期の延長を主体とする月経周期の延長があり、閉経後2〜8年にわたり続くとされています。この間FSH値の上昇を認めますが、LH値はほぼ正常です。
以前は閉経前のE2値は閉経に向かって徐々に低下していくと考えられていましたが、卵胞の成長がなくなる6ヶ月〜1年前までは正常、または軽度上昇することがわかっています。FSHに遅れてLHの上昇が始り、E2値低下を認めるようになり、閉経に至ります。また、卵巣の顆粒細胞ではインヒビンが産生され下垂体からのFSHの分泌を制御することが知られており、インヒビンの低下も閉経に関与すると考えられています。
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