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自律神経 とは血管、リンパ腺、内臓など自分の意思とは無関係に働く組織に分布する神経系のことであり、呼吸や代謝、消化、循環など自分の意思とは無関係で生命活動の維持やその調節を行い、絶えず活動している神経です。
自律神経 には 交感神経 と 副交感神経 があり、交感神経 は代謝、消化などの生命活動を活発にする働きをし、副交感神経 は 交感神経 とは全く逆の働きをします。
人体ではおよそ12時間交代でこの二つの神経の優位が入れ替わるとされていますが、夜更かしやストレスなどで脳を休める時間が減ると自律神経が興奮し、結果的に交感神経と副交感神経の優位入れ替わりのバランスが崩れ、自律神経失調症となるとされています。
大脳は、理性や知性を司る大脳皮質、本能的な欲求や感情を司る大脳辺縁系、さらにその下に自律神経の働きを調整し、交感神経と副交感神経のバランスを保つ視床下部があります。
視床下部は大脳辺縁系の支配下にあるため、ストレスで大脳辺縁系に激しい感情が発生すると、視床下部の働きに影響します。一方、人間は本能や感情のままに行動するわけにはいかないので、それらを抑制するように大脳皮質が働き、それが大脳辺縁系にも影響し、最終的に視床下部にも影響してきます。このような脳の複雑な働きのなかで、自律神経のバランスが崩れて、さまざまな症状が現れることがあります。
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