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日本語での加齢(aging)と老化(senescence aging)は混同しやすい言葉であり、曖昧に使われる場合が多いようです。しかし、その意味は全く異なり、加齢はヒトが生まれてから死ぬまでの時間経過、すなわち暦年齢を示します。一方老化は性成熟期以降(ヒトの場合は概ね20〜30歳以降)、すべてのヒトに起こる加齢に伴う生理機能の低下を意味します。つまり老化は加齢の途中から進行するわけです。
生理機能低下の速さは個体によりバラバラです。老化すなわち生理機能の低下は、遺伝的要因や生活・環境要因が複雑に絡み合っていて、それぞれの個体に与える影響が異なってくるからです。ヒトの場合、一卵性双生児と二卵性双生児との寿命の比較から、遺伝子の寄与率は25〜30%と推測されています。残りの70〜75%は生活・環境要因であり、これらの要因が個体ごとの老化に大きく影響を与えていると考えられます。そのため、生活・環境要因を最善の状態に保つことは、個体ごとの老化の速度を遅らせる抗老化(アンチエイジング)に有効です。また、老化の進行程度を生体内のさまざまなバイオマーカーにより知ることは、それ以降の老化速度を遅らせるために重要となります。
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