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MAC抗体 抗酸菌抗体定性

MAC抗体(抗酸菌抗体定性)は、肺MAC症の診断補助に有用な検査です

MAC抗体 抗酸菌抗体定性

肺MAC(Mycobacterium avium complex)症の確定診断は臨床症状や画像診断法、細菌学的検査などを総合しておこないます。関連学会より診断基準が出されていますが、良質な臨床検体が得られないなどの理由から、細菌学的診断基準を満たすまでに数ヶ月以上を要する症例が多いことなどが問題となります。
MAC抗体検査は、血清中のMAC壁抗原〔glycopeptidolipid(GPL)-core〕に対するIgA抗体を測定することにより、肺MAC症の補助診断が可能です。

GPL-coreはMAC壁の主要な構成成分であり、MAC以外の主要な肺抗酸菌感染の病原体であるM.tuberculosis やM.kansasii には存在しないため、MACに特異的な血清診断の抗原として用いられています。日本では非結核性抗酸菌(nontuberculous mycobacteria:NTM)による呼吸器感染症の約89%がMACであるという報告もあり、近年急速に増加傾向を示しています。
血清診断を診断補助として使用することで、診断が迅速、容易になることが期待されています。

検査材料:血清
測定法方:ELISA
基準値:単位(U/mL)0.7未満 陰性

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