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1)概要
プロブコールは、ゴムの酸化防止剤として使用されているブチル化ヒドロキシトルエンが2つ結合した構造をしています。軽度のLDL低下作用もありますが、主にLDLの酸化を抑えることで動脈硬化を抑制すると考えられています。そのためFHのホモ接合体に対しても、動脈硬化抑制作用があると考えられています。
2)作用機序
プロブコールは、LDL受容体が欠損したFHホモ接合体患者でも軽度LDL-Cが低下します。そのためLDL受容体を介する以外の経路でLDL-Cを低下させると考えられています。マウスでは、コレステロールの胆汁酸への異化を促進していることが報告されています。また、コレステロール逆転送系を活性化させる作用もあり、これによりHDL-Cも低下します。さらに強力な抗酸化作用も有しています。
3)効果
一般にプロブコール500mg/日投与で、総コレステロール、LDL-Cは10〜20%低下し、HDL-Cは約20〜30%低下します。また、動脈硬化の進展抑制やアキレス腱黄色腫・結節性黄色種の退縮を認めます。
4)副作用
副作用は低頻度ですが、消化器症状や皮膚症状が多くみられます。また、肝障害やCK上昇なども報告されています。重大な副作用としては、QT延長が起こり、torsades de pointesをきたす恐れがあります。このため、多源性心室性期外収縮がある患者には禁忌です。
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