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1)概要
フィブラート系薬剤は、脂質異常症治療薬として最も古い歴史を持つ薬剤です。わが国では、第一世代(クロフィブラート、クリノフィブラート)、第二世代(ベザフィブラート、フェノフィブラート)と使用可能な薬剤がありますが、第二世代のTG低下作用は強力であり、頻用されています。
2)作用機序
フィブラート系薬剤が核内受容体であるペルオキシソーム増殖因子活性化受容体α(peroxisomeproliferator-activated receptor α:PPARα)のリガンドとなりPPARαを活性化することで、1)LPLの合成・活性促進や2)アポC-IIIの産生低下、3)β酸化亢進による脂肪酸量低下からの中性脂肪分泌低下によりTGが低下します。
3)効果
これまでにフィブラート系薬剤を使用したメタアナリシスの結果から、TGは36%、LDL-Cは8%低下し、HDL-Cは10%増加することが示唆されています。
4)副作用
副作用として横紋筋融解症があります。スタチン系薬剤とフィブラート系薬剤の併用は、横紋筋融解症の発症を高めるといわれており、添付文書上、原則併用は禁忌とされています。もっとも、大規模研究からは併用しても大きな問題はないとされており、今後の課題となっています。ただし、腎障害患者では併用は禁忌です。
また、経口血糖降下薬やインスリンと併用する際の低血糖や抗凝固薬との併用での出血傾向助長には留意が必要です。胆汁へのコレステロール排泄亢進作用もあるといわれており、胆石形成性がある可能性もあるため注意が必要です。
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