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どのタイプの脂質異常症でも、食事療法や運動療法は必須です。ライフスタイルの修正にはある程度時間がかかるため、3〜6か月は経過を見ることになりますが、改善が不十分な場合は薬剤治療を実施することになります。ただし、二次予防あるいは高リスク病態で速やかに脂質低下が必要な場合は、診断と同時に薬物療法を考慮します。
・LDLコレステロール
脂質異常のなかでも、特に高LDLコレステロール血症が動脈硬化症の発症因子となるといわれています。そのため、これを治療することが動脈硬化性疾患の発症予防となります。近年近年には脂質介入試験として多くの大規模臨床研究がなされ、メタ解析により、LDLコレステロール値を低下させることによる動脈硬化抑制効果は証明されています。冠動脈疾患の既往があるものは二次予防、ないものは一次予防と呼ばれますが、一次予防に関しては、その中でもリスク別に分類され、それぞれ治療目的値が定められています。
・脂質管理目標値
・中性脂肪(TG)
TGは食事由来のカイロミクロンにのって血中を流れるものと、肝臓からVLDLにのって血中に流れるものがあります。高TG血症では低HDL血症や耐糖異常などを伴うことがあり、他の因子についても注意する必要があります。
・HDLコレステロール(HDL-C)
HDLは最も小さく比重の重いリポ蛋白であり、抹消細胞からコレステロールを逆転送する作用があります。わが国および欧米でも疫学調査ではHDL-C値40mg/dL未満で動脈硬化疾患リスクが増加することがわかっています。
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