') ?>
アメーバ赤痢は、原虫である赤痢アメーバによる腸管感染症であり、感染症法で5塁感染症に指定されています。全数報告が義務づけらあれており、毎年1000例程度が報告されています。
赤痢アメーバ感染により、粘血便を呈する赤痢アメーバや、赤痢症状を伴わない水様便・血便を呈する腸管アメーバ症、肝膿瘍・肺膿瘍を呈する腸管外アメーバ症を生じることが知られています。
アメーバ赤痢の診断には、新鮮な粘血便や下痢便、潰瘍擦過物中の顕微鏡による虫体の確認(直接鏡検法)、血中の抗赤痢アメーバ抗体の検出(抗体検出法)、赤痢アメーバ抗原の検出(抗原検出法)、検体からの遺伝子増幅法を用いた赤痢アメーバDNAの検出(PCR法など)を用います。この中で、わが国で保険収載されているのは、直接鏡検法と抗体検出法ですが、抗体検出法は検査試薬が2017年に製造中止になっており、2020年に赤痢アメーバ抗原検出試薬(赤痢アメーバQUIK CHEK)が新規に薬事承認され今後の保険収載が期待されています。
赤痢アメーバ抗原検査試薬は、酵素免疫測定法を原理としたイムノクロマト法による糞便中の赤痢アメーバを検出する試薬です。新鮮便および凍結保存便を用い、約30分で赤痢アメーバの栄養型に発現するアドへシン(赤痢アメーバ抗原)を検出します。赤痢アメーバと形態学的に鑑別が難しい非病原性のアメーバであるE.disparや、他の腸寄生原虫であるジアルジア、クリプトスポリジウムへの交差反応はありません。
▽赤痢アメーバ抗原検査 のキーワード
▽次の記事、前の記事
サイトについて
このサイトは「健康診断・血液検査MAP」の新規記事を掲載しています。 過去の記事はこちらから閲覧できます。当サイトのRSS
新着アイテム
ジャンル
Copyright (C) 2008
by 健康診断・血液検査MAP2