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尿中PGE-MUM(CLEIA)

血中PGE2よりも安定していることから、尿中PGE-MUMは全身的なPGE2産生量の指標になると考えられています

尿中PGE-MUM(CLEIA)

Prostaglandin E2(PGE2)は、シクロオキシゲナーゼによって産生される炎症の促進や抑制に関わる主要なメディエーターであり、その濃度は生体の炎症を反映します。血中へ放出されたPGE2は速やかに代謝されるため、血中PGE2濃度の測定は困難ですが、尿中に排出される主要代謝産物であるProstaglandin E-major urinary metabolite(PGE-MUM)は血中PGE2よりも安定していることから、尿中PGE-MUMは全身的なPGE2産生量の指標になると考えられています

PGE-MUMは、炎症潰瘍性大腸炎の活動期(炎症所見)と有意に相関するといわれており、潰瘍性大腸炎(UC)と過敏性腸症候群などの他疾患との鑑別や治療効果予測、モニタリングに有用とされています。
また、大腸と同じく体表面積の大きな肺の炎症、特に間質性肺炎の活動期に上昇することも注目されています。
近年では、尿中PGE-MUMと、潰瘍性大腸炎および間質性肺炎(慢性肺線維症)との関連が報告されています。
本法は「認定検査試薬※」制度において、初めて確認を受けた試薬を用いた検査項目です。

検査材料:部分尿
検査方法:CLEIA
基準値:単位 濃度(ng/ml) 換算値(μg/gCr)
関連疾患:潰瘍性大腸炎、間質性肺炎

※認定検査試薬
分析学的妥当性と製造工程の品質について、登録認証機関が確認した研究用試薬で、業界団体が研究用試薬の品質を確保する目的として2017年に制度化されました。
体外診断薬としての審査期間中でも研究用試薬として使用することができ、臨床上有用なより多くの情報を早期に得ることが可能となります。

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