') ?> 消化器疾患 - 赤痢アメーバ抗原検査

赤痢アメーバ抗原検査 - 消化器疾患

食道・胃・小腸・大腸など消化器に関する検査などをまとめています

赤痢アメーバ抗原検査

アメーバ赤痢は、原虫である赤痢アメーバによる腸管感染症であり、感染症法で5塁感染症に指定されています。全数報告が義務づけらあれており、毎年1000例程度が報告されています。
赤痢アメーバ感染により、粘血便を呈する赤痢アメーバや、赤痢症状を伴わない水様便・血便を呈する腸管アメーバ症、肝膿瘍・肺膿瘍を呈する腸管外アメーバ症を生じることが知られています。

アメーバ赤痢の診断には、新鮮な粘血便や下痢便、潰瘍擦過物中の顕微鏡による虫体の確認(直接鏡検法)、血中の抗赤痢アメーバ抗体の検出(抗体検出法)、赤痢アメーバ抗原の検出(抗原検出法)、検体からの遺伝子増幅法を用いた赤痢アメーバDNAの検出(PCR法など)を用います。この中で、わが国で保険収載されているのは、直接鏡検法と抗体検出法ですが、抗体検出法は検査試薬が2017年に製造中止になっており、2020年に赤痢アメーバ抗原検出試薬(赤痢アメーバQUIK CHEK)が新規に薬事承認され今後の保険収載が期待されています。

赤痢アメーバ抗原検査 の詳しくはこちら

尿中PGE-MUM(CLEIA)

Prostaglandin E2(PGE2)は、シクロオキシゲナーゼによって産生される炎症の促進や抑制に関わる主要なメディエーターであり、その濃度は生体の炎症を反映します。血中へ放出されたPGE2は速やかに代謝されるため、血中PGE2濃度の測定は困難ですが、尿中に排出される主要代謝産物であるProstaglandin E-major urinary metabolite(PGE-MUM)は血中PGE2よりも安定していることから、尿中PGE-MUMは全身的なPGE2産生量の指標になると考えられています

尿中PGE-MUM(CLEIA) の詳しくはこちら

簡便な糞便微生物移植法FMTの開発

簡便な糞便微生物移植法FMTを行うために、精力的に取り組まれている方法は、凍結ドナー便をカプセル化して投与する方法です。本法と新鮮便投与の治療効果を比較する研究によると、両群の治療効果に有意差を認めなかったため、北米を中心にドナー便の凍結・カプセル化・バンク化が進められています。
最大規模の糞便バンクが米国のマサチューセッツ州にあるOpenBiome社で、厳しいスクリーニングを通過した健常ドナーから回収した糞便サンプルを、さまざまなFMTの臨床研究に提供しています。コストに着目した研究では、カプセルを用いた投与法は内視鏡を用いた投与法と同等の有意性を示したという報告があり、患者への侵襲を考えると、カプセル投与の総合的な有用性は高いと考えられます。

簡便な糞便微生物移植法FMTの開発 の詳しくはこちら

消化器疾患 のアイテム
CDI 糞便微生物移植法FMTの将来展望
医療費を大きく抑制しうる可能性があることは非常に重要であり、本法を普及させるために手技の簡素化が必須です。
糞便微生物移植法FMTドナー便の投与方法
これまでのFMT研究で採用されているドナー便の投与方法は、経鼻十二指腸管を介した投与、下部消化管内視鏡を用いた投与、注腸による投与、さらにはカプセルを用いた投与があります。
CDI治療 糞便微生物移植法(FMT)開発の歴史
米国消化器病学会のガイドラインでは、3回以上の再発例に対してFMTを検討することが推奨されています。
C.difficile感染症 新規治療薬ベズロトクスマブ
ベズロトクスマブは再発抑制を目的に作られた、C.difficileのトキシンBに対するヒト化モノクローナル抗体です
C.difficile感染症 新規治療薬FDX
フィダキソマイシン(FDX)は、マクロサイクリック系の新規抗CDI薬です。RNAポリメラーゼに結合することにより、RNA合成阻害活性を示します
C.difficile感染症診断ガイドラインにおける治療内容
Clostridioides(Clostridium)difficile感染症診療ガイドライン(日本感染症学会2018)では、フローチャートで治療選択肢が示されており、非重症例・重症例・再発例・難治例と判断のうえ、治療薬を選択するようになっています。
C.difficile NAAT結果解釈の注意点と課題
イムノクロマト法の偽陰性を確認することが可能であり、NAATを行うことによりトキシン産生C.difficileの検出感度・検出率が上昇します
C.difficileトキシンB遺伝子検査NAATの特徴
感度・特異性が高く、かつ迅速に結果が得られるPCR法などの遺伝子検査法を用いた検出法として、NAATが開発され欧米ではCDIの標準的な診断法とされています
C.difficile培養検査・GDH・トキシン検査
培養検査は、トキシン産生性は直接的にはわからず、培養に日数もかかりますが、少ない菌量であっても本菌の存在を検出できるため、菌の証明には最も優れています
CDIの診断と便性状評価
便の性状評価にはBristol Stool Scaleなどの客観的指標を用いてスコア化し5〜7の性状の検体を用いて検査を行うことが望ましい。
C.difficile 細菌学的知識
C.difficileは偏性嫌気性の芽胞形成性のグラム陽性桿菌で、抗菌薬関連下痢症/腸炎の重要な原因菌の1つです
C.difficileの病原因子トキシンA・B・バイナリートキシン
C.difficileが産生するトキシンA、トキシンBの2種類の毒素が、腸管を傷害して下痢症・腸炎を発症させます。また、バイナリートキシンが、菌の細胞付着にもかかわる可能性も示唆されています
C.difficile菌株タイピング
Clostridioides difficile感染症(CDI)では、アウトブレイクがおきることや、重篤な症例がみられることから、疫学的な背景に迫るために、菌株タイピングを行うことがあります
Clostridioides difficile感染症(CDI)の病態
C.difficileによる感染症のほとんどは腸炎です。近年では、CDIの認知度が高まり、早期診断ができるようになったこともあって、偽膜性腸炎のように内視鏡所見で発見される症例は少なくなりました
Clostridioides difficile病原因子 高病原株の特徴
海外を中心に、特徴的な病原因子をもち、重篤な臨床経過を示す症例から分離される株があります。この代表例がPCRリボタイプ027株(027/BI/NAPI株)
Clostridioides difficile病原因子 トキシンA・トキシンB
病原性を示すClostridioides difficileはトキシン(トキシンA・トキシンB・トキシンC・バイナリートキシン)を産生します
Clostridioides difficile病原因子 芽胞
Clostridioides difficileは、亜偏在性に芽胞を形成します。けん制した芽胞は、熱、放射線、乾燥、高圧処理、薬剤などに高い抵抗性を示します。
CDI:Clostridioides difficile感染症、菌名変更
CDIと略すことがすでに世界的に浸透していたことも考慮し、名称に影響がでないようClostridioides difficileという名称に落ち着きました。
H.pyloriと鉄欠乏性貧血
第一にH.pylori感染による消化管粘膜障害や胃粘膜萎縮に伴うアスコルビン酸の吸収低下に起因する鉄吸収障害があげられます
H.pyloriと免疫性(特発性)血小板減少性紫斑病
「ITP治療ガイドライン」でも、ITPの診断確定後にまずH.pylori検査を行い、陽性例に対しては治療の第一選択としてH.pylori除菌療法を行うことが推奨されています。
ヘリコバクターピロリ除菌療法適応疾患
日本ヘリコプター学会の「H.pylori感染の診断と治療のガイドライン2016改訂版」ではH.pylori除菌療法適応疾患として以下のものがあげられています。

Valid XHTML 1.0 Transitional Valid CSS! Lint