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日本国内における卵巣がんの死亡数は、女性生殖器悪性腫瘍のなかで最も多いとされています。がん部位別5年相対生存率は、乳房92.3%、子宮78.7%、卵巣60.0%となっています。
卵巣がんの初期はほとんど自覚症状がありません。下腹部にしこりが触れる、おなかが張る、トイレが近い、食欲の低下などの症状が出た頃には、すでにがんが進行していることも少なくありません。乳がんとは異なり、セルフチェックによる蝕知も困難です。また、子宮内膜症に卵巣がんが合併する危険性があることも報告されています。自分の身体の状態を正しく把握しておくためにも、定期的に医療機関で検査を行うことが重要です。
CA125とHE4(human epididymis protein 4:HE4)の値に、閉経情報を組み合わせて行う卵巣がんの推定指標を、ROMA値(上皮性卵巣悪性腫瘍推定値)といいます。異なる2つの腫瘍マーカーを組み合わせて使用することで卵巣がんに対する精度が高まり、卵巣腫瘍が良性か悪性かを鑑別する有用な指標になる値です。
CA125は感度が高く、HE4は特異性が高いマーカーです。特徴の異なるCA125とHE4を組み合わせることで、鑑別能が向上することが示されています。
CA125とHE4を同時依頼した場合のみ計算値で報告
基準値:ROMA値閉経前 7.4未満
ROMA値閉経後 25.3未満
ROMA値の見方(上皮性卵巣悪性腫瘍である可能性)
閉経前でROMA値が7.4%以上:70%
閉経前でROMA値が7.5%未満:11%
閉経後でROMA値が25.3%以上:86%
閉経後でROMA値が25.3%未満:23%
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