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ヒト精巣上体タンパク(human epididymis protein 4:HE4)は、分子量約25kDaの分泌型糖タンパク質であり、精巣上体遠位の上皮細胞で発見されたことからこの名が付けられました。男女の生殖組織や呼吸器上皮を含む正常細胞での発現が報告されているほか、卵巣悪性腫瘍患者の血清中に高濃度で検出されること、婦人科良性疾患(子宮内膜症等)では値の上昇が少ないことが知られています。卵巣腫瘍を認めた患者を対象に、卵巣悪性腫瘍の診断補助等を目的に行う検査です。
卵巣悪性腫瘍におけるHE4値は良性腫瘍と比較して有意に高値を示すことから、両者の鑑別に有用と考えられています。本検査試薬の感度は52.8%、特異度は100%であり、CA125に比べ感度は劣るものの高い特異度を示します。
HE4とCA125は相関性が低いため、両検査を組み合わせることで上皮性卵巣悪性腫瘍の診断精度が向上する可能性があります。卵巣悪性腫瘍の診断補助に、特異度の高い腫瘍マーカーと言われています。
HE4は、卵巣癌の診断補助、ならびに子宮内膜症との鑑別に有用と考えられます。さらに、治療経過観察において、画像診断により再発が確認される以前にHE4の上昇が認められる例もあり、HE4による治療効果の確認、および再発診断への応用が期待されています。
検査材料:血清
測定方法:CLIA
基準値:単位(pmol/L)閉経前女性70.0以下 閉経後女性 140以下
異常値を示す病態・疾患:卵巣悪性腫瘍
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