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糖尿病性腎症と確定診断するためには、病理診断が必要となります。腎症の病理学的特徴は、腎糸球体でのメサンギウム領域の拡大と結節性病変です。特にKimmelstiel-Wilson結節ち呼ばれる結節性病変は古くから腎症に特異的な病変として有名です。しかしながら、全ての糖尿病患者に対して腎生検を行うことは非現実的です。そのため、日常の糖尿病診療では、尿中バイオマーカーである尿中アルブミン排泄量(あるいは蛋白尿)と糸球体濾過量(glomenular filtration rate:GFR)の2つの指標を用いて、腎症の臨床診断と病期分類を行っています。
現在、わが国の糖尿病性腎症の病期分類では、微量アルブミン尿の出現により早期腎症と診断します。「糖尿病性腎症の早期診断基準」では、尿蛋白陰性あるいは陽性(1+程度)の糖尿病患者を対象に、随時尿を用い、免疫測定法によって尿中のアルブミン濃度と尿中クレアチニン濃度を同時に測定し、その比が30〜299mg/gCrの場合を微量アルブミン尿と判定することが提唱されています。早期腎症は1回の測定のみで診断するのではなく、3回の測定で2回以上微量アルブミン尿と判定された場合に早期腎症と診断します。
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