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糖質制限食(ロカボ)の概要

1食20g以上40g以下とする糖質制限食を採用し、これをロカボと称したことから、わが国では”ロカボ”という言葉で糖質制限食が普及しています。

糖質制限食(ロカボ)の概要

1日の糖質摂取量を130g胃以下(エネルギー比率26%以下)にする食事が一般的な糖質制限食の定義です。糖質制限食についてわが国初の無作為比較試験の結果が報告され、極端な糖質制限食(1日の糖質摂取量を50g以下とし、ケトン体産生を是とsる食事法)を除外し、毎食後の食後高血糖のため、1食20g以上40g以下とする糖質制限食を採用し、これをロカボと称したことから、わが国では”ロカボ”という言葉で糖質制限食が普及しています。なおロカボでは1食20g以上40g以下の糖質の食事を1日3食の他、嗜好品で1日10g以下の糖質を摂取することを推奨しているので、1日の糖質量としては70g以上130g以下となります。

糖質量1食20g以上40g以下と聞いてもピンときませんが、おにぎり1個(炊飯米100g)の糖質量が約40gです。ただしおにぎり1個を主食として摂取すると、おかずの分で糖質量がオーバーとなります。このためおにぎり0.5個とし、おかずでおなかいっぱい食べるようにするのがロカボ指導です。肉や魚といった主菜は、どの動物、どの部位であれ、ほぼ糖質はゼロです。野菜を中心とする副菜には糖質が含まれますが「健康日本21」の?350g摂取という野菜摂取量をもとに、1食120gの野菜を摂取するとして(いろいろな種類を取り合わせれば)糖質20gに満たない(日本糖尿病学会の「糖尿病食事療法のための食品交換表第7版」では、300gの野菜の中の糖質量が14g)。毎食1食120gの野菜を食べられる日本人は少なく、2019年度国民健康・栄養調査では、日本人の野菜摂取量の平均値は280.5gで、1日350gの野菜を摂取できているのは男性で30.1%、女性で26.5%でした。したがって、主食の糖質量を20gにすれば、肉・魚・野菜はそれぞれお腹いっぱい食べれるという意識だけでロカボは成立します。
なお、ロカボにおいては、エネルギー制限・脂質制限・蛋白質制限は許容されません。空腹の我慢やエネルギー摂取量の計算は、長期的意義や安全性がなく禁止すべきです。

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糖質制限食(ロカボ)の医学的効果
糖質制限食は(極端な糖質制限食を含めて)欧米の学会に推奨されています
糖質制限食(ロカボ)の概要
1食20g以上40g以下とする糖質制限食を採用し、これをロカボと称したことから、わが国では”ロカボ”という言葉で糖質制限食が普及しています。
プロテインS 検査異常の原因
日本人は先天性プロテインS欠乏症の発症頻度が高く、欧米人の0.16〜0.21%に対して1.12%となっています
プロテインS 活性・遊離型抗原量
主として下肢静脈血栓など遺伝性血栓症の診断に行われる検査。
プロテインCの検査異常の原因
遺伝子異常による病態であり、一般的にみられるのはヘテロ接合体の分子異常で常染色体優性遺伝の遺伝形質を示します。
尿中膵酵素 尿中アミラーゼ・尿中トリプシノーゲン2
膵酵素であるトリプシンの前駆物質トリプシノーゲンは、急性膵炎の発症早期から尿中に排泄されます
膵臓疾患 免疫マーカーと腫瘍マーカー
自己免疫性膵炎(AIP)ではIgG70%、IgE30%程度の上昇を認めます。IgGはIgG1-IgG4の4つのサブクラスから構成され、IgG4は健常者では全IgG分画の4〜6%の比率で最も低い
膵神経内分泌腫瘍マーカーとリキッドバイオプシー、APOA2
APOA2は血中酵素や腫瘍マーカーの早期発見における問題点を克服する膵特異的マーカーとして注目されています
膵臓疾患 リパーゼ・エラスターゼ1・PLA2・トリプシン
リパーゼ、エラスターゼ1、PLA2、トリプシンはいずれも膵腺房細胞で合成される消化酵素です
膵臓疾患の臨床検査 血清アミラーゼ
アミラーゼは多糖類のα-1、4グリコシド結合を加水分解する消化酵素です。ヒトアミラーゼはおもに膵臓と唾液腺に由来しますが、その他に、肝臓・心臓・卵管などの臓器にも存在することが知られています

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