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1)作用機序
インスリンは生理的に血糖降下作用を有する唯一のホルモンであり、インスリン受容体と結合してその作用を発揮します。インスリン受容体は2つのαサブユニットと2つのβサブユニットからなる4量体として構成されています。インスリンがインスリン受容体αサブユニットに結合すると、βサブユニットの細胞内部位に存在するチロシンキナーゼが活性化され、インスリンシグナルが細胞内へと伝達されます。
2)副作用
・低血糖
食事量、運動量、投与されたインスリンのバランスにより生じます。
・アレルギー
インスリン自体のみならず、インスリン製剤への添加物に対するアレルギーがあります。頻度は0.1〜5%と低いが、インスリンの中止・再開を繰り返す患者に多くみられます。
3)臨床検査値の変動
・IRI高値
IRIは外来性インスリンも測定してしまうため、インスリン治療中の患者ではインスリン分泌能の評価には使用できません。内因性のインスリン分泌を評価するためには、CPR(C-ペプチド)が用いられます。血中インスリン上昇による低血糖時には、CPRは低値を示します。
・インスリン抗体陽性
インスリン治療中に出現するインスリン抗体の多くは、臨床的に問題とならないことが多いが、インスリン抗体結合率が70%以上の高値を示している場合は、血糖変動に影響を及ぼすことがあります。Scatchard解析により、抗体の性質を解析できます。
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