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非侵襲かつ高時間分解能である持続血糖モニタリングの実現に向けて、グルコース発電素子と融合した単独自立動作可能な持続血糖モニタリング機能付きスマートコンタクトレンズの研究・開発が行われています。
従来製品として、市場に穿刺型血糖センサがありますが、その侵襲性のため予防用途での普及には至っていません。また、涙液糖を利用したスマートコンタクトレンズ型CGMSの開発が行われておりVerily社とAlcon社が共同開発した”RFIDタイプ”は外部からの電力供給が必要であったため、電力供給のためにメガネ型端末のような外部機器が必要となり、低コストとはならず、コンタクトレンズをしつつメガネ型端末をかけないという利便性における課題を抱えていました。
新津葵一氏(名古屋大学)らの研究・開発においては、バイオ発電素子をコンタクトレンズ上に搭載させることで、外部機器からの電力供給が不要となりました。さらに、電力源ならびにセンシングトランスデューサとしてバイオ発電素子を活用する”発電センシング一体型集積センサ”技術を開発することで、装置の小型化(低コスト化)にも成功しています。
その概略は、スマートコンタクトレンズ上には、糖発電素子と半導体集積回路を搭載しており、糖発電素子の出力が糖濃度に応じて変化し、半導体集積回路内部の無線送信用パワー発振回路の発信頻度もそれに応じて変化します。すなわち、糖濃度に応じて無線送信頻度が変化するため、低血糖であれば低無線送信頻度に、高血糖であれば高無線送信頻度となります。
プロトタイプの開発ならびにそのコンセプト実証までは実現したものの、スマートコンタクトレンズの実用化に向けて解決すべき問題は山積みとなっています。現在、搭載している無線送信器回路はBluetoothなどの標準通信規格に準拠したものではないため、まずはこれから解決する必要があります。
※スマートコンタクトレンズ開発の詳細はこちらから
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