肝線維化評価バイオマーカー FIB-4 index

複数の血液検査の結果を組み合わせて肝線維化を推定する、線維化評価法の中では、FIB-4indexが実臨床で最も使用されています。

肝線維化評価バイオマーカー FIB-4 index

日常検査で従来よく用いられている非侵襲的な肝線維化評価として、プロコラーゲンIIIぺプチド(P-III-P)ヒアルロン酸IV型コラーゲンなど単項目血液検査で得られる肝線維化マーカーの他に、複数の検査結果や年齢などの組み合わせで肝線維化を推定するものがあります。
複数の血液検査の結果の組み合わせから肝線維化を推定する線維化評価法の中では、FIB-4indexが実臨床で最も使用されています。

FIB-4(fibrosis-4)index計算式
(年齢 X AST)/(血小板数 X √ALT)
こちらから簡単に計算できます(EAファーマ株式会社)

FIB-4index 3.25以上は肝線維化進展例です。また、FIB-4indexは年齢の影響を受けやすく、高齢者で高くなる傾向にあり、肝疾患に限定して使用すべきとされています。

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自己免疫性膵炎の病態と関連した検査
自己免疫性膵炎では膵頭部腫大による下部胆管狭窄・閉塞をきたし、閉塞性黄疸で初発することが多いため、ビリルビン、胆道系酵素、アルカリフォスファターゼ、γ-GTP、の上昇を70〜80%に認めます。
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