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質量分析装置による細菌同定のメリット
従来の同定検査が抱えるさまざまな問題を解決できます。
1)迅速性:一般細菌だけでなく嫌気性菌、抗酸菌、酵母様真菌、糸状菌をも約10分前後で同定が完了できる
2)正確性:操作ステップの簡便性、16S rRNA遺伝子解析との高い相関が得られ、技師間差の少ない
3)コストメリット:試薬が安価である
4)同定検査の一本化:操作手順が簡便で標準化されている
5)患者への利益:正確な菌種を迅速報告し、アンチバイオグラムを考慮することで適正な抗菌薬療法を選択できる
質量分析装置による細菌同定のデメリット
質量分析装置は、株単位で詳細なマススペクトルがライブラリ登録されているため、同定の正確性は極めて高いが、未登録株で同定不能に陥る欠点があり、今後の同定性能の向上にはライブラリの充実が必要となります。そのため、既存ライブラリの充実に加え、施設あるいは地域特有の菌株をライブラリ登録して施設間で共有することが必要になります。質量分析装置はそれを実現できる機能を備えているため、MALDI TOF-MS臨床微生物研究会などが、各臨床微生物検査室間の情報共有あるいは新知見の情報提供の場となることが期待されています。
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