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リチウム(炭酸リチウム)は、双極性障害の躁状態に経口投与される向精神薬です。作用機序は完全に解明されていませんが、中枢神経系のノルアドレナリン作動系、ドーパミン作動系、5HT作動系で、際立った作用機序になるものはなく、多くの作用が複合的に関連して作用するものと考えられています。過量投与による中毒予防のほか、きちんと服用されているかコンプライアンスをみる目的でも血中濃度が測定されます。
健康正常人に経口投与後、速やかに吸収され約3時間後には最高濃度に達し半減期は約10時間、約60%が24時間以内に尿中に排泄されます。加齢とともに排泄速度は低下し、利尿剤を併用すると腎での再吸収が促進され、血中濃度は増加します。
・禁忌
てんかん等の脳波異常のある患者、重篤な心疾患のある患者、リチウムの体内貯留を起こしやすい状態にある患者(腎障害のある患者、衰弱または脱水状態にある患者、発熱や発汗または下痢を伴う疾患のある患者、食塩制限患者、サイアザイド系利尿剤が投与されている患者)、妊娠または妊娠している可能性のある婦人には投与を行わない。
測定方法:原子吸光法
検査材料:血清(分離材なしのプレーン採血管で採血)
有効治療濃度:単位(mEq/L)0.3〜1.2
・減少する疾患
ノンコンプライアンス吸収不全
・上昇する疾患
ナトリウム欠乏時, 心不全, 腎機能障害, 妊娠, 薬物相互作用
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