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血栓形成には、Virchow's triadと呼ばれる三大要因である血管壁・血液性状・血流が関与します。血液性状の変化の主体をなすのは、凝固因子と血小板です。流速の速い動脈系では血小板が血流のうっ滞しやすい静脈内や収縮力の低下した心腔内では、凝固因子が血栓形成に強く関与します。血小板が主体の血栓は、白色血栓や血小板血栓と呼ばれ、凝固因子が強く関与する血栓は最終的にフィブリンネットに赤血球が取り込まれるので、赤色血栓やフィブリン血栓と呼ばれます。
これらの血栓形成メカニズムの違いから、動脈系血栓の予防には抗血小板薬が、静脈内や心腔内血栓予防には抗凝固薬が用いられます。
抗凝固薬も抗血小板薬も、血栓症や塞栓症の予防に極めて有効です。抗血栓薬の有効域が広く、安全性が高く、投与量から抗血栓作用を十分に推測できる場合には、評価指標は不要ですが、そうでない場合には評価指標が求められます。これは抗血栓作用が弱いと虚血症状を、逆に作用が強すぎると出血性合併症を発症する可能性があるためです。
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