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ワンヘルス(One Health)とは、ヒトの健康を守るためには動物や環境にも目を配って取り組む必要があるという概念です。抗菌薬はヒトの医療に対してだけでなく、ペットや家畜などの獣医療・畜産・水産・農業・土壌・河川などの環境や食品などに使用されている現状があります。また、薬剤耐性菌は私たちを取り巻くさまざまな物から伝播する可能性があります。つまり、薬剤耐性菌対策はワンヘルスの観点から取り組む課題となります。
わが国におけるサーベイランス事業は、ヒト分野の薬剤耐性菌の分離状況を調査する院内感染対策サーベイランス事業(JANIS)、感染症に関する情報を収集する感染症発生動向調査事業(NESID)があります。動物分野では、動物由来薬剤耐性菌モニタリング(JVARM)で薬剤耐性菌および抗菌薬使用量について調査されています。
薬剤耐性(AMR)ワンヘルスプラットホームは、薬剤耐性菌に関連する情報および公衆衛生上重要な情報を包括的にまとめることで、薬剤耐性菌対策の推進とともに他分野間の連携・協力を促進することを目的として作成されました。
ワンヘルスの観点から、ヒト・動物・環境分野における薬剤耐性菌の耐性率・抗菌薬使用量などのデータを集約し、分野別・都道府県別・経年別に集計した情報をグラフィカルに表示しています。さらに、利用者が必要とする情報を自由に選択し、地図やグラフで視覚的にわかりやすく見ることができます。
自施設でアンチバイオグラムを確認している施設は、ぜひ自分の施設と県の情報、日本全国の情報と比較して、自施設の位置を確認してみてください。絞り込み検索画面では、年齢・性別・院内・院外・病床数で層別ができるため、自施設の状況に合った情報を得ることができます。
なお、薬剤耐性菌(ヒト)情報は、世界保健機関が報告しているグローバル薬剤耐性サーベイランスシステム(GLASS)に準じた定義を用いて算出しているため、薬剤耐性(AMR)アクションプランの成果指標、薬剤耐性(AMR)ワンヘルス動向調査報告書の数値と異なっていることへの留意が必要です。
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