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妊婦高血圧腎症(preeclampsia:PE)は、妊婦高血圧症候群の代表的な病型の1つであり、高血圧に加えて尿蛋白・基礎疾患のない肝機能障害・腎障害・脳卒中・神経障害・血液凝固障害・子宮胎盤機能不全を示す疾患です。
近年、PEの病態形成には、血管新生因子である胎盤増殖因子(placental growth factor:PlGF)およびその阻害因子の可溶性fms様チロシンキナーゼ1(soluble fms-like tyrosine kinase-1:sFlt-1)が関与していることが明らかになっています。PFを発症する妊婦は、発症前に血清中のsFlt-1のPlDFに対する比率が上昇することから、sFlt-1/PlGF比はPEの発症を予測する指標として注目されています。
sFlt-1/PlGF比は、PE発症リスクが高いと考えられる妊婦(ハイリスク妊婦)を対象とした臨床試験において、PEの1週間以内の非発症予測および4週間以内の発症予測に有用であることが示され、ハイリスク妊婦におけるPEの短期発症予測の補助マーカーとして2021年7月に保険適用されました。
検査材料:血清
測定方法:ECLIA
基準値:sFlt-1/PlGF比≦38.0 1週間以内のPEの非発症予測
sFlt-1/PlGF比>38.0 4週間以内のPEの発症予測
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