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ポドサイトは、糸球体基底膜(glomerular basement membrane:GBM)を外側より覆う高度に分化した上皮細胞です。糸球体係蹄壁は内皮細胞、GBM、上皮細胞の3層構造をしており、この3層構造で血清蛋白が尿中に漏れ出るのを防ぐバリア機能を果たしています。それらの障害はバリアの破綻をきたし、尿中に血清蛋白が漏出します。特にポドサイトの足突起の間にあるスリット膜は、血清蛋白の最終濾過障壁であり、濾過障壁の最も重要な構成要素といえます。
何らかの原因により糸球体が障害を受けるとポドサイトが障害を受け。障害の早期にはスリット膜の分子構造の変化やスリット膜構成蛋白の発現変化が認められ、足突起のアクチン骨格の分布が変化し、足突起は消失してそのかみ合わせ構造を失います。ポドサイト障害が持続すると、アポトーシスを含む細胞死や別の原因により、GBMからポドサイトの脱落を引き起こします。
また、ポドサイトは終末分化細胞として知られており、再生しないことから、ポドサイトはの脱落や蛋白尿の持続が不可逆的な構造変化を引き起こし、糸球体硬化から末期腎不全へと進行していきます。そのためポドサイトは障害を簡便に評価することが重要と考えられています。
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