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急性腎障害AKIの治療と予後

腎後性AKIは尿路閉塞を解除すること、腎前性AKIは腎灌流を改善させることが治療目的となり、腎性AKIは病態により治療が異なります。

急性腎障害AKIの治療と予後

・急性腎障害AKIの治療
腎後性AKIは尿路閉塞を解除すること、腎前性AKIは腎灌流を改善させることが治療目的となります。腎性AKIは病態により治療が異なり、急速進行性糸球体腎炎や急性間質性腎炎などでは、ステロイド薬が用いられることがあります。一方、急性尿細管障害を特異的に改善させうる薬剤は現在のところ存在しません。腎機能障害が高度に進行した場合は致命的になりうるため、透析療法が必要となります。透析療法の絶対適応となる病態は、薬物療法に抵抗性の溢水(肺水腫)、高カリウム血症、高度の代謝性シドーシス、尿毒症症状とされています。腎機能の回復が得られれば透析療法から離脱を図ります。

・急性腎障害AKIの予後
AKIを発症すると、短期および長期の生命予後および腎予後が不良となることが報告されています。そのためAKIを発症した患者は長期的な全身状態のフォローアップが必要と考えられています。
入院中にAKIを発症した患者は、慢性腎臓病(clronic kidney disease:CKD)はの移行の有無を確認するために、3か月後を目安に患者の状態を評価し、必要があればさらに長期のフォローアップを行うことが推奨されます。

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