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重症熱性血小板減少症候群SFTSの治療法開発研究

この結果をもとに、日本医療研究開発機構(AMED)からの研究費支援を受けて、2016年6月からSFTS患者にファビピラビルを投与することで治療効果が得られるかどうかを調査する医師主導型臨床試験が始まり、2018年4月からは企業治験が開始されています。

重症熱性血小板減少症候群SFTSの治療法開発研究

重症熱性4血小板減少症候群(severe fever with thrombocytopenia syndrome:SFTS)は、2011年にブニヤウイルス科フレボウイルス属に分類される新規ウイルスによる極めて致死率の高い全身感染症として、中国の研究グループにより報告されました。現時点でSFTS流行が確認されている国は、中国。韓国、日本です。病原体はSFTSウイルス(SFTSV)で、ウイルスを有するマダニ(日本ではフタトゲチマダニおよびタカサゴキララマダニ)に咬まれて感染します。2013年以降、毎年40〜100人の患者が報告されており、そのほとんどは九州、四国、中国地方、近畿地方です。患者の多くは50歳以上の高齢・壮齢で致死率は20%と極めて高くなっています。

2016年に抗ウイルス薬のファビピラビル(商品名:アビガン)がin vitroおよびin vivoにおいてSFTSVの増殖を抑制することが報告されました。インターフェロン受容体欠損マウス(IFNAR-KO/C57BL/6マウス)にSFTSVを感染させると、1週間以内にほとんどのマウスが死亡します。この感染モデルでは、感染翌日から体重減少などの症状が出現します。SFTSVを感染させたマウスに、感染後3日以内にファビピラビルを投与することによって100%生存させることができ、感染後5日目に投与開始しても、致死率の改善が得られています。これらの結果は、特殊なマウスを用いたSFTSV感染モデルでの成績であり、SFTS患者に対する塗料効果を直接的に示すものではありませんが、ヒトにおけるSFTSに対する医療硬化が得られる可能性を示唆しています。
この結果をもとに、日本医療研究開発機構(AMED)からの研究費支援を受けて、2016年6月からSFTS患者にファビピラビルを投与することで治療効果が得られるかどうかを調査する医師主導型臨床試験が始まり、2018年4月からは企業治験が開始されています。

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