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単純ヘルペスウイルス 1型・2型-IgG

単純ヘルペスウイルス1型と2型の型特異性が高い検査。特に、再発を繰り返す HSV-2(2型)を正確に鑑別し、再発頻度の予測や再発防止への活用が可能です。

単純ヘルペスウイルス 1型・2型-IgG

単純ヘルペスウイルス(herpes simplex virus:HSV)は、血清型および遺伝子型から、HSV-1(1型)とHSV-2(2型) に分類されています。 HSV感染症のほとんどは、症状を認めない不顕性感染ですが、ウイルスの型(1型・2型)や感染経路により多彩な病態を持つことが知られています。病態は皮膚のバリア機能や全身の免疫機能が関与し、 その再発頻度はウイルスの型などによって決定されると考えられています。

現在、中和法(NT法)などによる型の鑑別がおこなわれていますが、1型と2型に強い交差反応があり、血清学的にHSV-1およびHSV-2感染症を鑑別診断することができませんでした。 単純ヘルペスウイルス 1型・2型-IgGは、型特異性が高いHSVエンベロープ糖タンパク抗原の1つであるグリコプロテインGを抗原とした抗体検出法を用い、型特異性が高い抗体検出が可能となりました。特に、再発を繰り返す HSV-2(2型)を正確に鑑別し、再発頻度の予測や再発防止への活用が可能です。

検査材料:血清
測定方法:FIA(flow injection analysis)
基準値:単位(AI)0.9未満 判定基準:下記参照

単純ヘルペスウイルス 1型・2型-IgG の判定基準
単純ヘルペス

※フローインジェクション分析法(flow injection analysis:FIA)
内径0.5〜1.0mmの細いチューブ内を連続的に流れる液体(キャリアー溶液)に試料を導入して、別の連続的に流れる(試料と特異的な化学反応する)反応試薬と混合・反応させます。その後、下流に設置した検出器で、反応性生物を測定する方法です。

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