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オートファジーは、非選択的な分解系と考えられてきましたが、この10年の間に特異的な可溶性蛋白質、蛋白質凝集体、ミトコンドリアなどの細胞小器官や細胞内侵入性細菌などが、オートファジーにより選択的に分解されることが判明しています。選択的オートファジーでは、ある特定の物質(カーゴ)をオートファゴソームが取り囲み、リソソームと融合することにより、カーゴのみを分解します。カーゴの種類による分類は以下の通りです
・アグリファジー:蛋白質凝集体
・マイトファジー:ミトコンドリア
・ぺキソファジー:ペルオキシソーム
・リポファジー:脂肪滴
・レテュキュロファジー:小胞体
・フェリチノファジー:フェリチン
・ゼノファジー:細菌
これらの各選択的オートファジーは、ストレスに応じた「各カーゴの標識」や「レセプター分子」により規定されます。「各カーゴの標識」とは、カーゴのユビキチン化(*)やレセプター分子のカーゴへの局在化を意味します。一方、「レセプター分子」は、カーゴとオートファゴソーム局在分子LC3ないしはGABARAPファミリー分子両方に結合する分子群を指します。現在までに、哺乳類レセプター蛋白質として10個以上が報告されています。
(*)数多くの生命現象を制御する蛋白質の翻訳後修飾。ユビキチンという目印となる蛋白質が結合する
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