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クワシオルコルは、蛋白質・栄養障害(protein malunutrition:PM)であり、投与エネルギー量不足に比べて投与蛋白質の不足が顕著な場合の病態で、内臓蛋白の高度減少が特徴です。低蛋白血症から浮腫・腹水をきたし、加えてアポリポ蛋白の合成が低下することから脂肪肝などがよくみられます。
炭水化物の摂取が保たれている場合、インスリン分泌が増加し、副腎皮質ホルモンの分泌は抑制されます。そのため骨格筋・脂肪組織の異化は亢進しません。血漿アミノ酸量は低下し血漿蛋白の合成が抑制され、アルブミンなどの血中濃度は低下します。
その結果、アルブミン・アポリポ蛋白などの低下が起こります。アルブミンの低下は膠質浸透圧の低下を引きおこし、浮腫や腹水の原因になります。アポリポ蛋白の低下はリポ蛋白の合成能低下となり、脂肪肝・肝障害を引き起こします。
敗血症や手術、重症外傷、熱傷などでは疾患による必要エネルギー量の増加、浸出液などによる喪失が認められます。治療として静脈栄養を行いますが、エネルギー基質は糖質中心となりやすいため、長期間の使用ではこの病態にならないように注意が必要です。
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