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加齢や疾患によって必要蛋白量が摂取できなくなると、蛋白質貯蔵器官の側面を持つ筋肉量が減少します。これに伴い握力や下肢筋・体幹筋なそ全身の筋力低下が起こることをサルコペニアといい、それに付随して身体機能の低下、QOL(quality of life)の低下が生じます。
サルコペニアは、加齢が原因で起こる「一次性サルコペニア」と加齢以外にも原因がある「二次性サルコペニア」とに分類されます。加齢に伴って筋肉の増加に関係する性ホルモンの減少、筋肉を活動させるために必要な細胞の減少、ミトコンドリアの機能障害が生じるとともに、廃用症候群・栄養不良・癌や糖尿病などの消耗性疾患による筋萎縮が合わさって、サルコペニアを発症します。
また脳からの指令を筋肉に伝える働きをする運動神経の損失や、コルチコステロイド・成長ホルモン(growth hormon:GH)・インスリン様成長因子1(innsulin-like growth factor-1:IGF-1)・甲状腺機能異常・インスリン抵抗性など筋肉の増大に関係するホルモンの影響によってもサルコペニアは助長されます。また、様々な疾患に罹患することによって、炎症性サイトカインの血中濃度が上昇し、筋蛋白の分解が進むことでもサルコペニアの発症につながると考えられています。
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