') ?> MCP-1 単球の活性化因子 - 健康診断・血液検査MAP2

MCP-1 単球の活性化因子

単球の活性化因子として発見された蛋白で、単球以外へもさまざまな作用をもち、炎症の際リンパ球の組織浸潤を促します。

MCP-1 単球の活性化因子

MCP-1(monocyte chemotactic protein-1 )は単球の走化性因子として見出された蛋白です。単球に対する作用は走化性の亢進の他に、ライソゾーム酵素や活性酸素の放出亢進、抗腫瘍活性の増強、IL-1およびIL-6の産生誘導などがあり、単球活性化因子としての役割が明らかとなっています。単球以外への作用としては、好塩基球の化学伝達物質遊離促進作用、Tリンパ球走化性亢進作用があげられます。

MCP-1の産生・分泌は、LPS(リポ多糖体)や炎症性サイトカインの刺激により、さまざまな細胞に認められますが、単球・マクロファージ、線維芽細胞、血管内皮細胞によるものが代表的です。また、ある種の腫瘍細胞ではMCP-1の自律的、恒常的産生が観察されています。MCP-1は各種の炎症病変において単球およびT細胞の組織浸潤を促進すると考えられています。

検査材料:EDTA血漿
測定方法:EIA
基準値:単位(pg/mL)149以下

・高値を示す病態
各種炎症性疾患

▽MCP-1 単球の活性化因子 のキーワード

▽次の記事、前の記事

IL-18 インターロイキン-18 | 尿中分泌型FSP-1濃度

健康診断・血液検査MAP2:新着記事

鉄のホメオスタシス
生体は鉄過剰や鉄欠乏に陥らないように複数のステップで鉄の取り込みを制御しています。
続発性鉄過剰症と鉄の毒性
蓄積した鉄により生じた活性酸素種(reactive oxygen species:ROS)が肝細胞障害や変異原生塩基の生成を惹起することが知られています。
単球由来マイクロパーティクル
膜小胞体は細胞の内部顆粒や膜性微粒子、および機械的破壊によって生成された膜のフラグメントを含み、マイクロパーティクル(microparticle:MP)と呼ばれています
My Nightingale マイ ナイチンゲール総合的健康状態把握
バイオマーカー測定値より算出される総合健康指標および各種健康指標
新型コロナ経口薬パキロビッドパック(Pfzer社)を特例承認
厚生労働省はファイザーが申請した「パキロビッドパック」(ニルマトレルビル・リトナビル)を新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療薬として特例承認しました
尿中コルチゾール
コルチゾールは、下垂体から分泌されるACTHの刺激を受けて、副腎皮質束状層より分泌される分子量362.5の糖質コルチコイドでACTHとの間にフィードバック関係があります
新型コロナウイルスCOVID-19のサイトカインストーム
「サイトカインストーム」は、何らかの原因によりIL-1β、IL-6、TNF-αなどの血中サイトカインの大量産生状態と、続発する全身の炎症状態を伴う過剰な免疫反応を表す言葉です
sFlt-1/PlGF比 妊婦高血圧腎症発症予測
PEの病態形成には、血管新生因子である胎盤増殖因子(PlGF)およびその阻害因子の可溶性fms様チロシンキナーゼ1(sFlt-1)が関与していることが明らかになっています
ctDNAの量と検査方法
血漿DNAの量は10ng/mL以下と微量であり、このうち腫瘍由来のctDNAは通常0.1〜1%の低頻度で含まれています
cfDNAとctDNA
cell-freeDNA(cf-DNA)は体内の細胞が死滅する際に、ゲノムDNAが細胞外に放出され血液中に短く断片化した遊離DNAです

Valid XHTML 1.0 Transitional Valid CSS! Lint