') ?> IL-6 COVID-19における挿管の必要性の判断に - 健康診断・血液検査MAP2

IL-6 COVID-19における挿管の必要性の判断に

救急搬送または集中治療時において、炎症および臓器障害の重症度判定に有用な検査です

IL-6 COVID-19における挿管の必要性の判断に

インターロイキン-6 (interleukin-6:IL-6) は、分子量21〜28KDa、等電点 5.0の 184個のアミノ酸(human IL-6) からなる分泌型の糖蛋白で、 4つのシステイン・2ヶ所のN型糖鎖結合部位を有しています。炎症性サイトカインの一種で、感染症・外傷および自己免疫性疾患などで上昇します。全身のさまざまな部位における免疫応答を活性化させ、過剰に産生されるとサイトカインストームを生じ、多臓器障害を誘発します。

IL-6の測定試薬は、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) において人工呼吸に伴う挿管の必要性を判断することを目的として、2020年5月に米食品医薬品局の緊急使用許可 (EUA) を取得しています。
我が国においては、救急搬送された患者、集中治療を要する患者又は集中治療管理下の患者の重症度判定の補助を目的として、血中のIL-6を測定する体外診断用医薬品として承認されています。
2021年1月より全身性炎症反応症候群の重症度判定に有用として保険適用となりました。救急・集中治療におけるCOVID-19の重症度判定への活用が期待されます。

測定方法:ECLIA
検査材料:血清
基準値:単位(pg/mL)7.0以下

*留意事項
全身性炎症反応症候群の患者(疑われる患者を含む)の重症度判定の補助を目的として、ECLIA法により血清又は血漿中のインターロイキン−6(IL-6)を測定した場合は、本区分の「31」副甲状腺ホルモン(PTH)の所定点数を準用して、一連の治療につき2回に限り算定する。
なお、本検査を実施した年月日を診療報酬明細書に記載すること。また、医学的な必要性から一連の治療につき3回以上算定する場合においては、その詳細な理由を診療報酬明細書の摘要欄に記載すること。

▽IL-6 COVID-19における挿管の必要性の判断に のキーワード

▽次の記事、前の記事

高トリグリセライド血症・高TG血症 | 食後TG値の実際

健康診断・血液検査MAP2:新着記事

鉄のホメオスタシス
生体は鉄過剰や鉄欠乏に陥らないように複数のステップで鉄の取り込みを制御しています。
続発性鉄過剰症と鉄の毒性
蓄積した鉄により生じた活性酸素種(reactive oxygen species:ROS)が肝細胞障害や変異原生塩基の生成を惹起することが知られています。
単球由来マイクロパーティクル
膜小胞体は細胞の内部顆粒や膜性微粒子、および機械的破壊によって生成された膜のフラグメントを含み、マイクロパーティクル(microparticle:MP)と呼ばれています
My Nightingale マイ ナイチンゲール総合的健康状態把握
バイオマーカー測定値より算出される総合健康指標および各種健康指標
新型コロナ経口薬パキロビッドパック(Pfzer社)を特例承認
厚生労働省はファイザーが申請した「パキロビッドパック」(ニルマトレルビル・リトナビル)を新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療薬として特例承認しました
尿中コルチゾール
コルチゾールは、下垂体から分泌されるACTHの刺激を受けて、副腎皮質束状層より分泌される分子量362.5の糖質コルチコイドでACTHとの間にフィードバック関係があります
新型コロナウイルスCOVID-19のサイトカインストーム
「サイトカインストーム」は、何らかの原因によりIL-1β、IL-6、TNF-αなどの血中サイトカインの大量産生状態と、続発する全身の炎症状態を伴う過剰な免疫反応を表す言葉です
sFlt-1/PlGF比 妊婦高血圧腎症発症予測
PEの病態形成には、血管新生因子である胎盤増殖因子(PlGF)およびその阻害因子の可溶性fms様チロシンキナーゼ1(sFlt-1)が関与していることが明らかになっています
ctDNAの量と検査方法
血漿DNAの量は10ng/mL以下と微量であり、このうち腫瘍由来のctDNAは通常0.1〜1%の低頻度で含まれています
cfDNAとctDNA
cell-freeDNA(cf-DNA)は体内の細胞が死滅する際に、ゲノムDNAが細胞外に放出され血液中に短く断片化した遊離DNAです

Valid XHTML 1.0 Transitional Valid CSS! Lint