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IL-1 インターロイキン-1

IL-1の生物活性として、T細胞・B細胞・NK細胞・内皮細胞などの活性化、好中球増加・接着分子の発現促進、IL-1〜IL-8の誘導、TNF、IFN、CSF等の誘導などが知られています。

IL-1 インターロイキン-1

IL-1は主に単球やマクロファージから産生される分子量約 17000の糖蛋白質であり、等電点の違いからα型、β型に分類されています。生体におけるIL-1の約90%はβであり、α型とβ型はそれぞれをコードする遺伝子は異なっているもののレセプターは同一であり、生物活性も同一である事が明らかにされています。

IL-1の作用は非常に多彩であり、特に現在、免疫・炎症を制御する重要な因子として認識されています。IL-1は種々の免疫担当細胞に多彩な生理活性を有し、その最も重要な働きはヘルパーT細胞のIL-2産生を誘導し、IL-2を介してT細胞の分化・増殖を促進することです。さらに、IL-1はマクロファージ系細胞以外にも生体の各種細胞から産生・分泌され、免疫調節機構のみならず結合組織系細胞や中枢神経系に対してもさまざまな影響を及ぼすことが報告されています。
IL-1の発熱作用や滑膜細胞におけるPGE2およびコラゲナーゼの産生誘導、線維芽細胞増殖作用は生体の炎症過程に密接に関与している。関節リウマチはIL-1の調節機構の破綻を示す代表的な事例です。

検査材料:EDTA血漿
測定方法:ELISA
基準値:単位(pg/mL)10以下

・高値を示す病態
関節リウマチ(RA)、ライム病、川崎病、痛風、toxic shock syndrome、急性骨髄性白血病(AML)、閉経後骨粗鬆症、アルコ-ル性肝炎,、肝炎、脊髄疾患,、頭部障害

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