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睡眠時無呼吸症候群は、いわゆる生活習慣関連疾患といえます。睡眠時無呼吸症候群には、肥満体型に多い閉塞性睡眠時無呼吸(obstrubtive sleep apnea syndrome:OSAS)と、心不全患者などに多く、呼吸中枢の機能異常により呼吸筋への呼吸努力の出力が消失して無呼吸となる中枢性睡眠時無呼吸があります。
生活習慣病に関連するのは肥満や内臓脂肪が増加した人に多いOSASです。その発生機序は、肥満による上気道(主に中咽頭)軟部組織への脂肪沈着によって夜間睡眠臥床時に咽頭腔が閉鎖し、気流が停止します。
飲酒や睡眠薬の内服、疲労などでの上気道開大筋の筋緊張の低下が上気道の閉塞をさらに促しますが、狭くなった上気道を気流が通過するといびきが生じ、また完全に閉塞すると無呼吸となります。すると、不快睡眠が得られず容易に覚醒反応をきたし、睡眠の質が低下することになるため、日中に強い眠気が襲うなどして日常生活に支障をきたします。睡眠時無呼吸はこうした日常生活に与える影響のほか、心血管疾患の発症を増加させることが知られています。
OSAS患者における炎症反応の亢進については多数の報告がありますが、複数の報告をまとめたメタ解析によると、対象者(OSASのない人)と比べてOSAS患者においてCRPは高くなっており、またそれはBMIの高低に影響されないものの、睡眠中の無呼吸低呼吸指数15回/時以上の患者においてより顕著に認められました。
不眠やOSASなどの睡眠関連呼吸障害、概日リズム障害といった睡眠障害や睡眠時間と炎症反応との関連を報告した論文も多くあります。睡眠障害によってCRPやIL-6は上昇し、また睡眠時間が短いよりも長いほうが、より炎症マーカーを上昇させることも報告されています。
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