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ロイシンリッチα2グリコプロテイン(LRG)

炎症局所で産生される新規血清バイオマーカー。炎症性腸疾患における活動期の判定補助に有用な検査

ロイシンリッチα2グリコプロテイン(LRG)

ロイシンリッチα2グリコプロテイン(Leucine-rich alpha2 glycoprotein:LRG)は、ロイシンリッチリピートと呼ばれるドメインを8つ含む約50kDaの糖蛋白質で、炎症局所で産生される新規血清バイオマーカーです。
特に潰瘍性大腸炎やクローン病といった炎症性腸疾患(Inflammatory bowel disease:IBD)においては、内視鏡検査による疾患活動性評価とLRG値が相関することから、侵襲性の低い検体検査で簡便に評価することが可能になります。

また、LRGはTFNα、IL-22といったIL-6以外のサイトカインで引き起こされる炎症でも発現するため、CRPが正常範囲内の症例における活動性評価に有用です。臨床指標とCRP、LRGの組み合わせ測定では単独測定に比べ、活動期の病態検出感度が高くなることも報告されています。
IBDにおける活動期の判定補助やモニタリング、治療選択の一助として活用できます。

検査方法:ラテックス凝集免疫法
検査材料:血清
基準値:単位(μg/mL)16.0未満(カットオフ値)

※炎症性腸疾患の活動期の判定の補助における参考基準値は16.0μg/mLです。
感染症、リウマチ等の炎症性疾患、一部の悪性腫瘍においてLRG値が上昇する ことがあるのでご注意が必要です

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