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アルツハイマー型認知症(AD)やLewy小体型認知症を含む神経変性疾患では、嗅覚伝導路に病理学的変化(神経原線維変化)が 発生し、嗅覚は早期から比較的高頻度に障害されます。これを診断や経過予測に適用するようになってきました。特に自覚的嗅覚検査が開発されています。検知閾値検査(匂いを感じる閾値を評価する検査)、認知閾値検査(特定の匂いを表現できる閾値を評価する検査)、嗅覚同定検査(いくつかの匂いを嗅ぎ、その匂いの種名を当てる検査)があります。
これらの測定用検査セット(キット)があり、基準臭を用いた基準嗅覚検査法では検知と認知の閾値を測定し、匂い付きスティックあるいはカードを用いる方法では、同定の程度を測定します。基準嗅覚検査と同定検査は一般に相関しますが、ADのような場合には同定機能が早期に低下し、認知機能の低下に従って、やや遅れて閾値が低下します。
この嗅覚検査はNNSEスコアやMRIでの海馬(や傍回)体積などとの相関も認められ、非侵襲的である特性もあって、新たな検査項目として広まりつつあります。ただし、加齢や喫煙あるいはアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎のような疾患の結果への修飾も考慮を要します。
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