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わが国の認知症患者は増え続け、2025年には約700万人、総人口の約6%、65歳以上人口の20%程度になると推計されています。診断や治療に対する医学研究と同時に、認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)にみられるような認知症とともに暮らす社会作りも推進されつつあります。
認知症は様々な疾患で発生しますが、その病型においては。アルツハイマー型認知症(AD)と血管性認知症のタイプで約80%を占めています。ADは、脳内アミロイドβの班形成による神経変性疾患です。一般に発症の10年以上前から脳内の病理学的変性が進行し、神経細胞数宇が著減した頃に認知症を発症します。また、遺伝子異常を含めて病因の解明も進んできていますが、血管性認知症はもとより、ADには糖尿病などの生活習慣病の関与もあるといわれています。糖尿病によって血管性血管性認知症ADの危険が2倍に上昇するとされ、糖尿病以外に炎症・高ホモシステイン血症・脂質異常症などの動脈硬化危険因子も認知症に関連します。
・認知症の原因となる疾患例
1)神経変性疾患
アルツハイマー病(アルツハイマー型認知症)、Pick病、Lewy小体病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、進行性核上麻痺、脊髄小脳変性症、皮質基底核変性症
2)脳血管障害
脳梗塞・出血(血管性認知症)
3)外傷性疾患
脳挫傷、脳内出血、慢性硬膜下血腫
4)代謝・中毒性疾患
甲状腺機能低下症、下垂体機能低下症、ビタミンB12欠乏症、肝性脳症、電解質異常症、Wemicke脳症、ペラグラ脳症、アルコール脳症
5)感染性疾患
脳・髄膜炎、脳腫瘍、Creutzfeldt-jakob病
6)腫瘍性疾患
脳腫瘍、癌性髄膜炎
7)その他
正常圧水頭症、多発性硬化症
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