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心臓型脂肪酸結合蛋白(human heart fatty acid binding protein:H-FABP)は、心筋細胞の細胞質に存在しており遊離脂肪酸の細胞内輸送に関与する低分子可溶性蛋白です。心筋に特異的で、早期における急性心筋梗塞の診断指標となります。
脂肪酸結合蛋白(FABP)は、遊離脂肪酸の細胞内輸送に関与する分子量約15kDaの低分子可溶性蛋白です。FABPには臓器特異的なアイソフォーム(心筋型、肝臓型、小腸型)の存在が認められます。このうち心筋型であるH-FABPは主として心筋細胞脂質に局在し、骨格筋や他の組織における含量が少ないことから、心筋傷害の優れた指標になると考えられます。
H-FABPは、心臓虚血による心筋細胞の壊死が生じると、同様の心筋マーカーであるCK-MBに先駆けて2時間以内に血中濃度が上昇するため、急性心筋梗塞(AMI)の急性期検体による早期診断、また、上昇時期・ピーク到達時期の異なるCK-MBとの同時測定が可能であることから、組み合わせによるAMI診断効率の向上に有用です。また、信金から逸脱したH-FABPは比較的速く血液中から消失することから冠動脈閉塞後再灌流の診断、あるいは梗塞量推定の指標としての臨床応用も期待されます。
検査材料:血清
測定方法:LA(ラテックス凝集比濁法)
基準値:単位( ng/mL) 5.0 以下
高値を示す病態:急性心筋梗塞(AMI)
低値を示す病態:低値側の臨床的意義は少ない
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