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心臓型脂肪酸結合蛋白(human heart fatty acid binding protein:H-FABP)は、心筋細胞の細胞質に存在しており遊離脂肪酸の細胞内輸送に関与する低分子可溶性蛋白です。心筋に特異的で、早期における急性心筋梗塞の診断指標となります。
脂肪酸結合蛋白(FABP)は、遊離脂肪酸の細胞内輸送に関与する分子量約15kDaの低分子可溶性蛋白です。FABPには臓器特異的なアイソフォーム(心筋型、肝臓型、小腸型)の存在が認められます。このうち心筋型であるH-FABPは主として心筋細胞脂質に局在し、骨格筋や他の組織における含量が少ないことから、心筋傷害の優れた指標になると考えられます。
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