') ?> Ronco分類の病態解析に有用な臨床検査 Type4 - 健康診断・血液検査MAP2

Ronco分類の病態解析に有用な臨床検査 Type4

慢性的な腎機能低下は高血圧、動脈硬化、貧血、尿毒症の蓄積などをきたします。

Ronco分類の病態解析に有用な臨床検査 Type4

Type4:慢性腎心症候群
慢性的な腎機能低下は高血圧、動脈硬化、貧血、尿毒症の蓄積などをきたします。特に糖尿病、高血圧がCKDの原因である場合、血管の石灰化、左室肥大、左室拡張不全を合併しやすくなり、硬くなった血管を有するCKDでは血圧が上昇し、左心室への負荷が加わり、CKDと血管病変がつながっていくと考えられています。
1)心臓足首血管指数(CAVI)
動脈硬化の診断には、画像による血管の構造評価や非侵襲的な血管機能検査が用いられています。従来、血管機能検査には脈波伝播速度(puise wave velocity:PWV)は頻用されていますが、PWは血圧の影響を受けることが知られています。このため、血圧の影響を受けずに簡易的かつ正確に測定できる検査として心臓足首血管指数(cardio ankle vascular index:CAVI)の利用が普及しています。CKDにおいてGFRの低下に伴い、CAVIが拘置を示すことも明らかになっています。

2)血流依存性血管拡張反応(FMD)
血管内皮機能異常を評価する検査として、この他に血流依存性血管拡張反応(flow-mediated dilation:FMD)が用いられています。FMDは動脈硬化の初期変化を検出できるため、さまざまなガイドラインにも記載されており、臨床の場においても動脈硬化の検査項目として取り入れられています。FMD検査は、カフで腕を締めその後の血管拡張を超音波で診る簡便な検査です。正常な内皮細胞は、カフを緩めた後に血管拡張物質である一酸化窒素(NO)を放出します。このNOがどれだけ放出されたかは、どれだけ血管が拡張したかを見ることにより分かります。血管拡張が少ない場合は、内皮機能が衰えているという訳です。

▽Ronco分類の病態解析に有用な臨床検査 Type4 のキーワード

▽次の記事、前の記事

動脈の硬さの指標CAVI 動脈硬化検査 | 飢餓時の蛋白代謝クワシオルコル

健康診断・血液検査MAP2:新着記事

鉄のホメオスタシス
生体は鉄過剰や鉄欠乏に陥らないように複数のステップで鉄の取り込みを制御しています。
続発性鉄過剰症と鉄の毒性
蓄積した鉄により生じた活性酸素種(reactive oxygen species:ROS)が肝細胞障害や変異原生塩基の生成を惹起することが知られています。
単球由来マイクロパーティクル
膜小胞体は細胞の内部顆粒や膜性微粒子、および機械的破壊によって生成された膜のフラグメントを含み、マイクロパーティクル(microparticle:MP)と呼ばれています
My Nightingale マイ ナイチンゲール総合的健康状態把握
バイオマーカー測定値より算出される総合健康指標および各種健康指標
新型コロナ経口薬パキロビッドパック(Pfzer社)を特例承認
厚生労働省はファイザーが申請した「パキロビッドパック」(ニルマトレルビル・リトナビル)を新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療薬として特例承認しました
尿中コルチゾール
コルチゾールは、下垂体から分泌されるACTHの刺激を受けて、副腎皮質束状層より分泌される分子量362.5の糖質コルチコイドでACTHとの間にフィードバック関係があります
新型コロナウイルスCOVID-19のサイトカインストーム
「サイトカインストーム」は、何らかの原因によりIL-1β、IL-6、TNF-αなどの血中サイトカインの大量産生状態と、続発する全身の炎症状態を伴う過剰な免疫反応を表す言葉です
sFlt-1/PlGF比 妊婦高血圧腎症発症予測
PEの病態形成には、血管新生因子である胎盤増殖因子(PlGF)およびその阻害因子の可溶性fms様チロシンキナーゼ1(sFlt-1)が関与していることが明らかになっています
ctDNAの量と検査方法
血漿DNAの量は10ng/mL以下と微量であり、このうち腫瘍由来のctDNAは通常0.1〜1%の低頻度で含まれています
cfDNAとctDNA
cell-freeDNA(cf-DNA)は体内の細胞が死滅する際に、ゲノムDNAが細胞外に放出され血液中に短く断片化した遊離DNAです

Valid XHTML 1.0 Transitional Valid CSS! Lint