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・エンドセリン
強力な昇圧系であるエンドセリンはエンテロトキシン産生腫瘍では高血圧をきたします。一方その拮抗薬は肺高血圧症において有効性が示されるものの、本態性高血圧症では有効性が示されにことから高血圧症における意義は不明です。
・NO(一酸化窒素)
体の中には昇圧系が発達していますが、これに拮抗する降圧系もあります。血管に主として働く代表が一酸化窒素(NO)です。NOはアルギニンを基質としてNO合成酵素によって血管内皮細胞などで産生され、血管平滑筋では環状グアノシン5’-一リン酸(cyclic guanosine 5'-monophosphate:cGMP)を増加させることで血管拡張に働きます。さらにNOは、腎臓においてはNaチャネルを抑制することが知られています。
・プロスタグランジン、キニン、カリクレイン系
プロスタグランジンE2やI2もまた血管拡張作用があり、キニン・カリクレイン系はNa利尿作用があります。これらはコルチゾール過剰状態では抑制されるため血圧が上昇する方向に働きます。
・Na利尿ペプチド
臨床的に薬剤として用いられているNa利尿ペプチドあるいは分解酵素中性エンドペプチターゼの阻害薬は、一定の降圧効果を有することから内因性の降圧ペプチドといえます。
・アドレノメデュリン
アドレノメデュリンもまた中性エンドペプチターゼにより分解されるもので、内因性の降圧ペプチドです。最近では降圧以外に抗炎症作用、抗酸化作用が注目されており、炎症性腸疾患の治療薬としての開発が進んでいます。
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